といった形で大きな変化が起きました。
そうです。「自分がいなくても事業が回り、将来の事を考える状態」
にかぎりなく近い状態を作ることが出来たのです。
既にある程度の組織が整っている会社、スキルのあるスタッフが揃っている会社であれば、私の会社で「出来るようになったこと」は、そこまで大したことではないかもしれません。しかし、当時私の会社はほぼ一人会社だったということです。しかも、私自身、起業時に2名のスタッフを雇ったものの管理出来なかったほど、マネジメント力がありません。
そんな会社がたった1年で劇的に変化したのです。従来のままなら、仮に人を増やしたとしても、バラバラになって、空中分解していてもおかしくありませんでした。ところが実際は、大きなトラブルが発生するどころか、仲良く協力して自発的に学び合い、目標に向かってメンバーが自分たちで仕事を動かす組織にまでなりました。
実は、弊社は、全員が業務委託契約で全員がリモート勤務なので、互いに直接会ったことがないメンバーが殆どです。(私ですら、直接会ったことがあるのは数名だけ。)そんな状態にも関わらず、メンバー間で協力し合い、私がいちいち指示をださなくても、会社が回り、成長する状態を作ることが出来ました。たった1年で、私がいなくても会社が回る状態を作ることができたと言えます。
失敗と成功を続けた結果、小さな会社ならではの仕組み化の方法を理解できたと言えます。まさに、自分を実験台として失敗を繰り返して手に入れたメソッドです。
このメソッドの秘訣は「一人社長ならではの仕組み化」と「雇用せずに一致したチーム」を作る点です。
特に、一人社長の段階で人を雇うのは大きなリスクです。だからこそ、多くの人が外注やクラウドソーシングを利用するかと思います。ただし、外注で業務委託をする場合、自社メンバーのように社長の考えを理解して行動してくれることはありません。外注するにも労力がかかります。そのため、社長の細かい雑務をお願いしにくいという点もあります。
そこで、私は「会社の仕組み化、組織化」のメソッドを活用して、業務委託の方々を自社メンバーのように動いてもらえる仕組みを作りました。業務委託の方が複数になった場合は、業務委託のメンバー同士でコミュニケーションを取って、チームとして私がいなくても協力して動いてくれる状況を作ることが出来ました。